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          無  題

       (日蓮宗・妙蓮寺・冨本正明)


12月も終わりに近づき、今年も残りあとわずかになりました。

一年365日。長いようですが、過ぎてしまえば短く感じられます。この一年、世界で日本で、そして私達にも色々なことがありました。師走という言葉どおり気ぜわしい日々ですが、少し手を休めて今年一年を振り返って見ませんか。

私達日蓮宗にとって、今年は特別の年でした。立教開宗750年。日蓮聖人が千葉県の清澄で始めてお題目(南無妙法蓮華経)を唱えられたのが、今から750年前の4月28日でした。全国で様々な事業や行事が行われ、新たな一歩を踏み出しました。

この時期、干支のことが話に上ることがあります。干支とは十干十二支のこと。暦の年月日、時刻、方角につけて、その順序と周期を表す記号で、今から3000年も昔の中国、殷の時代に始まったと言われています。

殷および周の時代ではおもに日を数える記号として、戦国時代になると、年月を数えるために使われました。漢の時代には一日を十二等分して、その一区分を十二支で呼ぶことが工夫されました。

十二支に動物をあてはめるようになったのは、戦国時代からのようです。日本に干支が伝えられたのは、六世紀頃と言われています。また、十二支に動物をあてはめたことから、その動物にちなんだ性格が、その年生まれの人にあてはめられるといった、説も生まれました。

来年は未年。羊年生まれの人は、温厚で大器晩成ともいわれます。今年を振り返り新しい年を迎えて、目標に向かって着実に歩んで行きましょう。
 

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