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          念仏トレーニング

浄土真宗・光楽寺・守重哲夫


お電話有り難うございます。今週は、浄土真宗光楽寺がお話いたします。

約2年前からウエイトトレーニングを始めました。度重なる背骨、首の骨、骨盤のずれに困っていました。体が小さいうえに、筋肉のついていない体で武道をすれば、衝撃がもろに骨にくるのです。整体の先生に言われたのが、「あんたは骨の上に皮がついている体だから治しても治してもきりがない。筋肉の鎧をつけるしかないよ。」という言葉でした。

43歳になっていましたが、「筋肉は正直で、年令が60を越えていようとも、負荷をかければ必ず反応する。」というトレーニング界の第一人者の言葉を信じ、ある武道家に相談してメニューをつくってもらい、自分なりに続けてきました。よく、ボディービルダーを見て、「あんなに筋肉はいらない、あれ程までにはなりたくない。」という人がいますが、心配することなど全くないことがよく分かりました。そう簡単につかないのです。

やれどもやれども思うほど筋肉はつきません。若いときなら倍近くのスピードで筋肉がつくかもしれませんが、やはり年令によって差があるのでしょう。しかし、やるとやらないのでは明らかに差がでます。今、私の胸囲はバンアップ時で105センチです。三角筋が発達して、背広の袖が短くなりました。物を抱えるのに以前ほど苦労しなくなりました。腹筋も500回ずつやっているのでくしゃみをしてもギックリ腰にはなりません。後背筋がついたので、仰向けになると背中がモゴモゴします。見るからに筋肉ムキムキという程ではありませんが、自分では上腕2等筋や3等筋が邪魔に思えるくらいです。

しかし、これはストイックさとナルシズムの世界で、内面には殆ど影響はありません。しいて言えば、僅かな自信と、信じて続ければ必ず救いがある、という確信が得られるということです。

自分に対する自信は小さい乗り物に乗ることであって、自己解脱に通ずるものです。信じて続ければ救いがあると確信するのは、大きな乗り物に乗れる事を意味します。私のトレーニングが念仏と報恩感謝のトレーニングであれば、必ずや弥陀の本願を心で感じる事が出来るのではないかと思います。

来週は法積寺さまです。
 

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