「ナンバーワンにならなくてもいい。もともと特別なオンリーワン」(一番にならなくてもいい。もともと特別なたった一つしかないものだから)
これは昨年大ヒットしたスマップと言う若者たちが歌う「世界に一つだけの花」の歌詞の中にある一節です。
その歌の歌詞はまさに阿弥陀様の願いそのものでした。阿弥陀様は私達を十方衆生と呼んでくださいました。十方衆生とは、生きとし生ける「いのち」あるものすべてということです。
十方衆生の中には、美しいもの醜いもの、良いもの悪いもの、早いもの遅いもの、若い者老いた者、様々な価値観を持ったものがあります。それを一つも見落とすことができないという願いが阿弥陀様の願いなのです。
だとすれば私のこの「いのち」は、大切な「いのち」だったのです。世界に一つだけの「いのち」というより宇宙に一つしかない「いのち」なのです。捨てられて良い「いのち」、置き去りにされて良い「いのち」というものは阿弥陀様の願いには無いのです。
その願いの中で、歌にもあるように、誰も気づかない場所で、この私の「いのち」の花を咲かせることだけに一生懸命になればいいのです。
歌詞は「名前も知らない花だけど、この僕にさえ笑顔をくれた」とあり、さらに「小さな花や大きな花は一つとして同じものはないからナンバーワンにならなくてもいい。もともと特別なオンリーワン」と続きます。本当に心が温かくなる歌ですね。
今年は高知競馬場のハルウララの歌も流行っています。この馬は、今まで一度も賞を取ったことがなく、百六連敗。しかし走り続ける。私達に勇気を与え続けてくれています。この「いのち」もまさに阿弥陀様の願いの掛けられたいのちであったのです。なんまんだぶ。なんまんだぶ。