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涅 槃 会(ねはんえ)

本年は浄土宗長寿寺を会場とし、涅槃会法要を執り行いました。(平成23年2月16日)



慶安二年(1649)再建の山門

山号額「凉松山」は江戸の能書家である佐々木玄龍(享保7・1722没)による。
玄龍は他に安養寺常念寺法華寺の山号額を揮毫した事が知られる。





  

法要風景

なお、当寺所蔵の涅槃図裏書には、元禄7(1694)一寄進によるものであることが記されています。








長寿寺所蔵の善光寺様式阿弥陀三尊像

近年の学術的調査の結果、当寺所蔵の善光寺様式阿弥陀三尊像について、次のごとく判明致しました。
信州善光寺が寛永19(1642)年に焼失した際、復興勧募が長州萩藩においても行われ、その返礼として藩主毛利家に贈られた。
しかし堂宇を建立するための財政が整っておらず、藩内の長寿寺に納められた。元禄10(1697)年ごろの事とされる。
現在山口県内に現存する、同様の善光寺様式阿弥陀三尊像は当寺の他、計3ヵ寺のみに伝わっていることが知られ、きわめて貴重なものであろう。





長寿寺本堂内の本尊 三体阿弥陀本尊像

明治18(1885)年、末寺であった護念寺(市内北古萩)と松巌寺(市内浜崎新町)を合併し、各寺本尊阿弥陀如来を引き取り祀っているため、
長寿寺は阿弥陀三体、及び観音・勢至菩薩を脇侍にした独特の本尊様式となっている。






不動明王立像(県指定有形文化財:1.6m)

藤原時代後期の製作で、桧材一木造りで眼も彫眼、両手肩からの部分は後補されている。
末寺の松巖寺にあったものを、当寺に合併後移設されたと伝える。




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