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涅 槃 会(ねはんえ)

本年は浄土宗報恩寺を会場とし、涅槃会法要を執り行いました。(平成26年2月15日)



報恩寺本堂




 

法要風景




報恩寺本尊 阿弥陀如来座像(伝運慶作)




法然上人(左)と善導大師(右:浄土宗相承における法然の師)座像

厨子正面部に金網が巡らされた珍しい様式である





報恩寺開山助給座像

心徳寺という古寺を元和3(1617)年に助給が浄土宗報恩寺として改号・中興した





伊藤博文建立の伊藤家先祖墓碑

初代内閣総理大臣として知られる伊藤博文は、現在の光市に林十蔵の長男として生まれ、
9才で萩に移り伊藤家に入家した。
この墓碑は博文の養祖父母にあたる伊藤直右衛門夫婦およびその子のものであるが、
当初は報恩寺墓地内にあったものを、明治32年(1899)養祖母三十三回忌のおり、
博文により本堂前現在地に移設された。
傍らに見える百日紅(サルスベリ)はその際植樹されたという。
なお、現在の伊藤家墓所は東京品川にある。




伊藤家家門の「上がり藤」が配されている





本堂正面山号額「瑞雲山」

「丙子孟春 護国慧極書」とあり、元禄9(1696)年、萩市椿東椎原の黄檗宗東光寺開山慧極道明(1632-1721)による揮毫であることが知られる。
萩3代藩主吉就は江戸城内において、萩出身で江戸白金黄檗宗瑞聖寺(ズイショウジ)の傑僧慧極道明に参じ、
後に深く帰依し、1691(元禄4)年下関にあった古寺東光寺を引寺して(寛永以降新寺建立禁止令が度々敷かれていた)、慧極を開山に迎えている。
慧極揮毫の山号額は他に、黄檗宗東光寺「護国山」、浄土宗梅蔵院「瑞光山」が現存している。





山門正面扁額「心コ院」

報恩寺は古寺「心徳寺」を現号に改号された。
その前身の山号であり、知恩院第57世檀譽貞現大僧正によって揮毫された。
なお、浄土宗梅蔵院前身である無蔵院の旧号「願心寺」の扁額も貞現の揮毫である。



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