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涅 槃 会(ねはんえ)

2月15日はお釈迦様が入滅された日であるとされています。涅槃図を掲げ、仏遺教経を読誦し「涅槃会」が厳修されます。
わが国ではすでに平安期には「涅槃会」が行われていたとの記録(『石山寺縁起』)も残っています。

本年は曹洞宗海潮寺を会場とし、涅槃会法要を執り行いました。(平成29年2月13日)

海潮寺本堂(明倫館遺構聖廟)
海潮寺本堂は明治7年(1874)11月3日に焼失したため、維新後廃館になっていた明倫館の聖廟を買収・移築、寺院本堂とした。

  

南面矢切部分に「長門沢潟」、鬼瓦に「一文字三星」、「聖廟」の意匠


 

本堂内部と本尊
大間天井に吊されている人天蓋に「現保福九世 僧仙見聴叟代 文化十四(1817)丁丑十二月廿日」と刻銘されている。
明治7年の海潮寺本堂祝融後に、すでに同4年(1871)に廃寺となっていた北古萩保福寺(海潮寺末寺)の天蓋を移設したと知られる。
廟壇中央には孔子・顔子・子思子・曹子・孟子木主を祀っていたが(現在萩博物館所蔵)、
廟壇部分を須弥壇に改め、中央に聖観世音菩薩像、両脇侍に文殊・普賢菩薩像が安置される。


 

本堂正面山号扁額「総源山」
大本山總持寺独住二世畔上楳仙禅師(法雲普蓋禅師・明治34・1901寂)による揮毫(右は当寺禅堂内扁額で、本堂前には彫額を作成し据える)。


  

法要風景
涅槃図に向かって焼香・礼拝・読経をいたします。



海潮寺所蔵涅槃図について(クリックで拡大)

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