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          母も拝めば子も拝む

浄土宗・願行寺・加藤善隆


 母も拝めば子も拝む、後姿の美しさ。

 母親が仏壇に向って合掌をして拝んでいる姿をうたったものです。

 よく親を見て子は育つといいます、それは特に小さなお子さんに当てはまります。親の一挙一動を良く見ています。

 例えば仏様ですが、最近、普通、皆様方にお仏壇があると思います。特に朝方仏壇の前に座られ、ろうそく、線香に火をつけられ静かに合掌されるかとおもいます。

 そして、頭をさげ、今日一日生かさせていただける喜び、また、感謝の気持ち、それにご先祖様への敬う気持ち、その他色々まだあると思いますが、それは手を合わすことによって、心をあらわすわけです。

 これは、毎日続けて頂ければと思います。そうすれば、きっとお子様お孫様も日課とされると思います。

 私はよく、お寺にこられた方々に「仏様の目をみてください。」と言います。

 それは、仏様の目はやさしく、又は、微笑んでおられるような、まさに心が落ち着く、自分が素直になれるときだと思います。

 仏様を見ると、自然と頭が下がります。

 普段日常生活の中でも、頭を下げることはよくありますが、頭が下がるという思い気持ちはそうはありません。

 では、皆さんは仏様を見られては、たいがいの方は合掌をされて頭を下げられます。

 我々人間は、いずれは臨終の時がまいります。その時がまいります。

 その時、「本当に仏様のような方でした。」といわれるよう、人生の幕引きができれば最高だと思います。



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