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    親様とともに歩く道

浄土真宗・蓮正寺・河名哲雄


 私は今幼稚園で園児達と共に生活しております。

 入園当初は初めての集団生活に不安を覚え毎日のように泣いていた子どもも、幼稚園での生活が2ヶ月近く過ぎてくると、今は幼稚園生活に慣れ、友達と遊び、グランドを所狭しと走り回っております。
 
 給食を食べ、帰りの時間が近づくと子ども達はそわそわし出します。

 教室の前には我が子を迎えにきた保護者の方々が子ども達を待っています。

 子ども達は帰る支度ができると、一目散に保護者の元へ駆け寄っていきます。

 親子仲良く手をつなぎ幼稚園での出来事を話しながら我が家へと帰っていくそんな光景を毎日見ることができます。
 
 初めは不安で一杯の子ども達ですが、自分を迎えに来てくれる、自分の帰りを待ってくれている親がいる、自分には帰る場所があると言うことが分かると、安心して幼稚園での生活を送れるのです。

 阿弥陀様は、必ずたすけ、仏にさせるぞとおはたらき下さっております。

 正信偈には、「摂取心光常照護」とあります。

 必ず救うぞとの阿弥陀様のお慈悲は、常に私を照らし護って下さっているのです。
 
 私たちには、必ずお浄土へ連れてまいるぞと親様がいつもそばにいて下さっているのです。

 親様は私の手を引いて一緒にお浄土までの道を歩んで下っておるのです。

 私たちは、この命が尽きたとき親様と共に還る場所があると安心して日暮を送れるのです。

 南無阿弥陀仏の親様のお喚び声に私たちは、有難うございますとお念仏もうさせていただくのです。



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