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涅 槃 会(ねはんえ)

本年は浄土宗安養寺を会場とし、涅槃会法要を執り行いました。(平成27年2月15日)

 

安養寺山門および本堂


 

山門扁額「天長門」と本堂内扁額「高輝山」
創建当時の慶長19(1614)年には山号を「天長山」と号していたが、五世泰順が延宝3(1675)年に本堂・位牌堂を再建し「高輝山」と改めた。

扁額「天長門」は江戸中期の書家、草場安世(号は大麓・享和3・1803年没)揮毫。
萩市椿の金谷神社「菅公廟碑」の他、安世による墓誌が市内寺院に数カ所残されている。

扁額「高輝山」は江戸の能書家である佐々木玄龍(享保7・1722年没)による。
玄龍は他に常念寺長寿寺法華寺の山号額、及び龍蔵寺観音堂額を揮毫した事が知られる。

金谷天満宮(金谷神社)の「菅公廟碑」についてはこちら

萩市内寺院における佐々木玄龍揮毫額はこちら




  

法要風景






安養寺本尊 阿弥陀如来立像(仏工春日作)脇侍観音・勢至菩薩


 

「庚申堂」と「青面金剛木像」

境内に施設されている「庚申堂」は、大阪四天王寺敬田院に属す四宗(法相・三論・天台・真言)の兼学道場として、
永禄年中(1558〜1570)に「庚申坊」として草創されたという。
本尊「青面金剛木像」が祀られている(伝弘法大師作)。
逆立つ髪の頭頂に髑髏、三眼に狗牙を上に向け口を開いた忿怒相で、頸に掛けられた髑髏瓔珞も見える。
持物を含む腕の一部は欠するが、四臂である。
なお、足下の二体の悪鬼を踏みつけるように乗している。


平成26年の涅槃会はこちら